骨粗鬆症
骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨密度が減少し、骨の内部がスカスカになってもろくなることで、骨折しやすくなる病気です。骨は一見変化がないように見えても、体の中では少しずつ作り替えられています。加齢やホルモンバランスの変化などによってこのバランスが崩れると、骨が弱くなっていきます。
骨粗鬆症の大きな特徴は、初期には全く自覚症状がないことです。症状が出ずに進行し、ちょっとした転倒や、軽い荷物を持ち上げた際に骨折をしてしまい、骨密度検査をしたら80〜90歳代の骨密度まで落ちていた、ということがしばしば見られます。特に閉経後の女性や高齢の方に多く見られますが、早期に発見して対策を始めることが大切です。
骨粗鬆症は自覚症状がないため、気づかないうちに進行していることが多いです。心当たりのある方は、骨折を起こす前に一度骨密度を調べておくことをおすすめします。当院では、40歳以上の女性の方には積極的に骨密度検査を提案させていただきます。
骨がもろくなると、以下のような部位の骨折が起こりやすくなります。これらの骨折は、その後の生活の質や健康に大きく影響することがあります。
ちょっとした重いものを持ったり、しりもちをついたりした際に起こりやすく、知らないうちに背骨がつぶれていることもあります。背中や腰の痛み、身長の低下、姿勢の変化につながります。
転倒によって起こりやすく、歩行が困難になり、その後の生活に大きく影響することがあります。寝たきりや要介護のきっかけになることもあるため注意が必要です。
転んだ際に手をついて起こることが多い骨折です。比較的早い段階から見られることがあります。一度骨折を起こすと、次の骨折のリスクが数倍高まるといわれています。骨折の連鎖を防ぐためにも、早めの検査と対策が重要です。
骨粗鬆症は、いくつかの検査を組み合わせて骨の状態を確認し、診断します。当院では次の流れで進めていきます。
問診
食事や運動、飲酒・喫煙などの生活習慣、これまでの骨折や病気の既往、骨粗鬆症の原因となりうる薬(ステロイドなど)の使用歴、年齢や閉経の時期などをうかがいます。これらは診断の大切な手がかりとなります。
身体診察
身長・体重、背骨の変形や背部の痛みの有無などを確認します。若い頃(25歳前後)と比べてどの程度身長が縮んでいるかも、診断するうえでの指標になります。
レントゲン(X線)検査
背骨(胸椎・腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨がもろくなっていないかを確認します。ほかの病気と区別するためにも必要な検査です。
骨密度検査
骨の強さを判定する代表的な検査で、骨に含まれるカルシウムなどのミネラルの量を測定します。当院ではDEXA法と血液検査で評価をします。
波長の異なる2種類のX線を用いて、その吸収率の差から骨密度を測定します。腰の骨(腰椎)と脚のつけ根(大腿骨近位部)で測り、若い世代の骨密度の平均値と比べた割合(YAM値)で表します。骨粗鬆症の評価において精度が高い検査とされています。
腎機能やカルシウムの値、骨が作られたり壊されたりする状態(骨代謝マーカー)などを調べ、治療法を決定する手がかりとします。治療開始後は、薬の副作用を早期に確認するための検査も定期的に行います。
骨粗鬆症は自覚症状が乏しいまま進行することが多い病気です。特に女性は症状がなくても、40歳を過ぎたら定期的に骨密度検査を受けることをおすすめします。
骨粗鬆症の治療は、骨折を防ぎ、骨の健康を保つことを目的に、薬物療法・食事・運動を組み合わせて行います。
骨が壊れるのを抑える薬、骨を作るのを助ける薬、カルシウムの吸収を助ける薬など、患者様の状態に応じた薬を選択します。自己判断で中断してしまうと、急激に骨密度が低下することがあり、医師の指示に沿って治療を継続することが大切です。
骨の材料となるカルシウムや、その吸収を助けるビタミンD・ビタミンKなどを意識した食生活が大切です。バランスのとれた食事を心がけましょう。
ウォーキングなど骨に適度な刺激を与える運動は、骨を丈夫に保つのに役立ちます。あわせて筋力やバランス感覚を保つことが、転倒・骨折の予防につながります。当院での運動器リハビリテーションも併用すると治療効果が上がります。
骨粗鬆症は、早めに気づいて対策を始めることで、骨折のリスクを抑えることが期待できます。健診で指摘された方や、ご自身の骨の状態が気になる方は、お気軽にご相談ください。
当院では主に骨粗鬆症治療中の方を対象に、保険診療では骨密度検査を受けられない期間でも、DEXA法による骨密度測定で治療経過を確認する「骨みまもりチェック」を行っています。診療報酬改定により、骨密度検査は保険診療では原則として1年に1回の実施となる場合があります。しかし、骨粗鬆症治療では、治療効果の確認や、必要に応じた治療薬の見直しを行うために、4か月もしくは6か月ごとの骨密度評価が有用と考えています。
そのため当院では、自費診療となりますが、できるだけご利用いただきやすいよう4980円(税込)で骨みまもりチェックをご提供しています。
※骨みまもりチェックは自費診療のため、当日は骨密度検査と結果説明のみとなります(処方や保険診療は行いません)。
※骨粗鬆症の治療中でない方も、ご希望があれば検査を受けていただけます。
エクオールは、大豆イソフラボンから腸内細菌によって作られる成分であり、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをすることが知られています。
女性は40歳頃からエストロゲンが減少し、更年期を迎えます。更年期には様々な症状が出ると言われていますが、骨量の減少による骨粗鬆症もそのひとつになります。
エクオールは骨の健康維持への関与が期待されています。しかし、日本人女性の約半数は体内でエクオールを十分に産生できないと報告されています。
当院ではエクオール体質チェックを行い、ご自身がエクオールを産生できるか、また産生量が十分かどうかを確認することが出来ます。検査結果は医師がわかりやすくご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
エクオール体質チェックの結果、十分な量のエクオールを産生できていなかった方にエクオール補充療法をご案内しております。当院では医療機関専売品であるエクエル プチプラスを取り扱っております。患者様一人ひとりの症状や検査結果に応じて、継続の必要性についてもご説明いたします。
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